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About

兵庫県と大阪府の県境。関西のほぼ真ん中に位置する人口約3万2千人の猪名川町。
自然あふれるこの街で緑に囲まれた小さなお店、それがCafe mannaです。


そのCafe mannaのテラスに毎日お客様に挨拶をしにやってくる、鼻の下にちょびひげを蓄えたような模様がチャームポイントの八割れの猫、それがCafe mannaの看板娘『ちょびひげ』です。 


私たちとちょびひげの出会いは2015年の秋、テラスの横の休耕していた田んぼの片隅で4匹の子猫を抱え、初めての出産と育児に四苦八苦していたのを見つけたことでした。

慣れない子育ての為か、やせ細りボロボロになっていたちょびひげに少しでも栄養になればと、カプチーノを淹れる際に余ったミルクをちょっとずつやっていたことで、最初は警戒心から近づくこともしなかったちょびひげが、少しづつ心を開いてくれました。

ボロボロになりながら子猫を必死に育てるちょびひげ。それを見守る私たちと常連のお客様。
このまま子猫が巣立ったら里親を探さないとと考え、お客様に里親になってもらえないか声かけをしたりしているうちに、お店とちょびひげの間には信頼関係の様なものが生まれ始めていました。
しかし、自然の厳しさはそんなちょびひげ親子にも襲い掛かり、一匹、また一匹と子猫はいなくなり、いなくなった子猫をちょびひげは毎日必死に探す様になりました。
 
悲しそうな声で鳴きながら探し回り、時には私たちにも一緒に探して欲しいと言うかのように訴えに来ることもあり、一緒にあたりの草むらを探し回ったりもしました。

そんな姿を見て、こんな悲しみを繰り返させてはいけないと思い、ちょびひげをデザインしたグッズを作り、その売り上げで避妊手術を受けさせました。
手術で体力が落ちたので、お医者様の指導の下ご飯や予防注射などをお店一丸となって面倒を見るようになりました。
ちょびひげの様な八割れ模様の猫は縁起が良いと言われているそうです。

そのせいか、ちょびひげがお店に通うようになってから、お店には大きな仕事の依頼が来ました。

お客様の中には、ちょびひげに会ったその日に家に帰ると娘さんの内定の連絡があったという方や、ちょびひげに会った直後に何年も連絡のなかった友人から突然連絡がきたという方から、お礼を言っていただいたりもしました。


ちょびひげは今日もちょっとした幸せを運んでくれています。


そんなちょびひげも段々と歳をとっていきます。今の様な野良猫としての生活は、たくさんの危険が伴うため、いつまでも続けられないでしょう。

そこで、私たちに幸せを運んでくれたちょびひげを幸せにするための終の棲家を、お店とちょびひげと協力して作ろう。


そんな思いでこの『ちょびひげコーヒー』は生まれました。